暖かい季節になると、食中毒の事件や事故の話が多くなります。
食中毒の原因を理解して、正しい予防方法を覚えておきましょう。
今までやっていた予防方法はもしかしたら間違っているかも…思わぬ発見があるかもしれませんよ。
食中毒の原因知っておきたい盲点
食中毒の原因は、食べ物に付着している菌を摂取することにあります。
清潔にしているつもりでも実は菌の温床になっていたりする場合もあります。
勘違いしやすいこと
☓ 魚の処理は、魚表面の水分や汚れをとっています。
○ 魚の内側にもたくさんの菌が潜んでいるので、流水で流しながら内側までていねいに洗いましょう。
☓ まな板は熱湯をかけているから菌が残ってないです。
○ まな板には細かい傷があるので、その中菌が残っている可能性があります。中にまである菌を死滅させるには、漂白スプレーをかけてしばらく置いておくといいでしょう。
食中毒の症状ってどんな感じ?
食中毒の症状といえば腹痛、下痢、嘔吐、発熱などがあります。
症状が出るまでの潜伏期間は、原因となる細菌によって異なります。
代表的な食中毒の症状を確認しておきましょう。
サルモネラ菌 6~48時間 発熱・腹痛・下痢
カンピロバクター 1~7日 腹痛・下痢
腸炎ビブリオ 10~20時間 吐き気・下痢・嘔吐
O157 3~9日 出血性の下痢・腹痛・嘔吐
ブドウ球菌 2~4時間 吐き気・下痢・嘔吐
発症までの時間の差はありますが、症状は同じようなものが多くて、体力の消耗がハンパないです。
もし「これはおかしい」と思ったらすぐに病院に行きましょう。
我慢して症状が進んでしまうと、取り返しの付かないことになりかねません。
食中毒の予防方法自己流は卒業
食中毒の予防のためにまな板を使い分けている人は多いです。
多くの場合、魚と肉用、野菜用の二枚に分けることが多いのですが、それよりも食中毒の予防のためには「下ごしらえ用」と「仕上げ用」に分けた方がいいのです。
肉用としていると、お肉の下処理の時と、仕上がった肉料理を切る時に同じまな板をつかっていると、食中毒の原因となる菌が付着する可能性があります。
それよりも「下ごしらえ用」と「仕上げ用」にしておくと、生の魚やお肉の下ごしらえは「下ごしらえ用」で、野菜サラダを切ったり、肉料理や魚料理の仕上げは「仕上げ用」と分けることができます。
そうすれば、食中毒の菌が付着する要因が縮小されます。
まとめ
食中毒はきちんと予防をすれば防ぐことができます。
かかってしまうとしばらくの間は、普通の活動ができなくなるくらい体力が落ちてしまうので、日常生活に支障をきたします。
自己流のかんちがい予防法から卒業して、正しい予防法で食中毒を防ぎましょう。