夫が家事をしない!共働きなのになぜ私のほうが負担が大きいの?
ワーママの悩みベスト3に入るほど、夫婦の家事負担問題は深刻です。
実はそこには男と女の根本的な違い、男性脳と女性脳の違いが関係しています。
その違いを理解すれば夫に家事を任せるコツが見えてきますよ。
夫が家事をしないと悩むワーママは多い
主婦として、母として、そして働く女性として多忙な毎日を送っている「ワーママ」が増えている現代。夫とほぼ同じ時間働きながらも、家事をこなす割合がやっぱり妻の方に大きく傾いていることに変わりないという状況が目立ちます。
そして、その状況にアンフェアだという不満を抱き、悩む女性がたくさんいるのが現実です。
昔は、外で働いて一家の家計を支えるのが夫の役割であり、家を守るのが妻の役割といったかんじで、それぞれの役割にはっきりとした違いがありました。そのため、家事の全てを妻が担うということは当たり前で、多くの女性はそれに対して不満を抱くこともほとんどなかったのです。
「男は外で働き、女は家を守る」そのように考えられていた時代が長くありました。
しかし今では時代は変わって妻・母でありながら男性とほぼ同等に働く女性が増加しています。そのような時代の変化がありながらも、相変わらず妻側に家事の負担が大きいのです。積もり積もっていく妻側の不満を解決するためにも夫にも家事負担の割合を増やしてもらいたいですよね。
そこでポイントとなるのが男性と女性の思考回路の違いです。「男性脳」と「女性脳」という言葉を聞いたことはありませんか?
そこに家事負担問題の解決の糸口が見えてきました。
男性脳と女性脳の違いを理解する
男性と女性の身体の造りに違いがあるのと同じく、実は脳にも違いがあるのです。「男性らしさ、女性らしさ」や考え方の違いなどが発生するのも脳の違いによるものです。
男性には「男性脳」、女性には「女性脳」があります。具体的にはどのように違うのかまずは理解しましょう。
男女の脳の違いポイントは「脳梁」
男女の脳の違いは、まず脳の重量にもみられます。成人の男性では1400~1500g、女性では1200~1250gと言われています。
しかし、これは重量と大きさの違いでけっして男性の方が女性に勝っているというわけでもなく、知能や思考力の差にも全く関係ありません。決定的な違いを生んでいるのが「脳梁」という部分にあります。
この脳梁は右脳と左脳をつなぐ部分のことを言い、男性脳と女性脳では形と大きさが異なります。女性脳の脳梁は男性脳に比べた丸みがあり大きいと言われています。
男性脳の特徴
男性脳の特徴として一番に挙げられるのが「論理的」であるということです。
状況判断や問題点を素早く見つけて解決でき、しかも感情に流されにくいため、この点から社会的にリーダーとして男性が多いのも論理的に動けることが必用とされるからだと言えるでしょう。
そして、男性脳にはマイペースで個人主義という特徴もあります。常に自分流のスタイルを持ち、周りに流されにくいので、一つのことに集中して最後までやり遂げる強さがあります。
また個人主義であるので、人から相談を受けても自分の相談はしなかったり、私事と他人事をはっきりと分けて混同させません。
個人主義という点からもう一つ言えるのが、集団行動を苦手とすることです。一匹狼的な行動で集中力がある反面、周りの状況に敏感になれないという点から家庭での家事を臨機応変に行なえずに妻から不満を持たれてしまうのも、これが原因と言えるでしょう。
「一点集中型」という特徴が様々な生活シーンで見られるのです。
女性脳の特徴
女性脳の特徴として一番に挙げられるのが、複数のことを一度に行なえるということです。男性のように一点集中型ではなく、複数同時進行型なのです。
例えば、調理では男性は1つのフライパンを使って1つのメニューを仕上げてから次へ移るといったかんじで非常に時間がかかるというケースが多いのですが、女性は一度に3つのフライパンを使って複数のメニューを同時進行で作ることができるといった様子をみることができます。
また、論理的に問題解決をする男性脳と違い、女性脳は問題解決の前に感情から入っていくという特徴があります。
男性脳は問題点そのものに着目して問題解決をしますが、女性脳は問題に対して共感することからスタートです。女性にとっては問題が起きた原因だけではなく、そこに発生した感情を共感し合うことがまず優先となるのです。
問題解決した後でも共感してもらえなかったことに固執して、それが更なる問題になることも。複雑な動きを一度にとれる柔軟性がありながら、感情も複雑になりがちなのが女性脳です。
男性脳を活かせる家事
男性脳の男性に、女性脳の女性と同じように家事をこなしてもらうということはまず無理であると考えたほうが良いでしょう。
男性脳の特徴の一つが「一点集中型」です。一度に複数の家事を突然渡されてしまうと、男性脳は大混乱してしまい、家事へ対するモチベーションを低下させてしまうことになります。
例えば、洗濯には複数の工程があります。
- 洗う衣類の仕分け
- 衣類に合う洗剤を投入して洗濯機をセット
- 洗った衣類を乾かす(乾燥機・陰干しなど衣類に合わせて)
- 乾いた衣類を収納する(たたむ、またはハンガー掛け。これも衣類によって。)
たかが洗濯されど洗濯で、このように意外と複雑な作業なのです。
もちろん毎日のようにやっている女性にとっては慣れで簡単にできますが、男性にとっては大変複雑で、これらを一度に任されると大失敗を起こして、「どうせできない。」といった諦めから更に家事離れを起こしてしまいます。
一点集中型ということは、1つの事を集中的に行なってしっかりとやり遂げられるということです。その特性を活かしてあげるためには、単純な作業を1つずつお願いすると良いでしょう。1つ1つ仕上げるごとに「ありがとう」など感謝の気持ちを伝えることも次のヤル気につなげるために忘れないようにしましょう。
まとめ
男性と女性の違いは身体の造りだけではなく脳にもあります。
男性脳は「一点集中型」、女性脳は「複数同時進行型」であるため、妻が一度に複数こなせる家事が夫には同じようにできないというケースは当たり前。一度に多くを求めず、単純な作業を1つ1つお願いしていくことが男性脳にとって無理になりません。
作業を終えた後には必ず感謝の気持ちを伝えて家事へのモチベーションを保つことで、家事をより良く分担できる方向へ進むことができます。