花粉症といえば春のスギ花粉やヒノキ花粉に反応する人が多いですよね。
でも実は1年中を通して花粉症の症状が出る植物は生息しているのです。
かろうじて12月後半は、アレルゲンとなる植物はおとなしくしてくれていますので、症状が出る人は少ないです。
今回は夏の花粉症に焦点をあてて解説をしていきます。
夏の花粉症の原因を追求してみました
夏の花粉症の原因となる植物は
イネ科のカモガヤ、ハルガヤ
キク科のブタクサ、ヨモギ
などがあります。
これらは「草本花粉(そうほんかふん)」と呼ばれています。
特にイネ科のカモガヤは夏の花粉の代表と言われ、5月から8月にかけてたくさん飛散します。
草本花粉は春のスギやヒノキの花粉と比べると大きな違いがあります。
スギやヒノキは背の高い木の上から風にのせて、何十キロも花粉が飛散しますが、イネ科やキク科の花粉は高さの低い植物なので、そんなに広範囲に花粉が広がることはありません。
せいぜい数十メートルぐらいです。
それだけ飛散する範囲が狭いので、春の花粉症のように大勢の方が苦しむことはありません。
ただアレルゲンとなる植物は、生活に密着している場所、例えば公園や芝生のあるところ、土手などに生えているので、そういった場所に近づくと、とたんに症状に苦しむことになります。
お出かけになる時は、事前にどういった植物が多いのか確認しておいた方が安心ですね。
夏の花粉症はこんな症状がでます
夏の花粉症の症状は、春のスギ花粉やヒノキ花粉の症状によく似ています。
鼻水が止まらなかったり、くしゃみがでたり、目が痒くなったりします。
イネ科の花粉の場合は、それに加えて皮膚がかゆくなったり、発熱などの全身症状が出やすいことが特徴的です。
発熱の症状から夏風邪と勘違いしてしまう人もいます。
キク科の花粉は8月から10月にかけて飛散するのですが、特に夏の終わりごろが飛散のピークになります。
夏の終わりにくしゃみがでたり、特に目がかゆみがきつい場合には、キク科の花粉の影響だと考えられます。
目がかゆいのでついついかいてしまうかもしれませんが、かくことにより、余計に症状が悪くなり、目の周りの皮膚にも悪影響をおよぼすので、絶対に目をかかないようにしましょう。
夏の花粉症対策見逃せないポイント
夏の花粉症対策としても、春の花粉と同じようにマスクは必需品です。
外出先から帰ったら、家に入る前に花粉をしっかりと落としておくことも大切です。
イネ科の花粉とキク科の花粉は、比較的低い位置で狭い範囲に飛散しています。
生息地である河川敷や、堤防、空き地にはなるべく近づかないようにしましょう。
それだけでも花粉から自分の身を守ることができます。
まとめ
春の花粉症が終わったと思ったら、続いて夏の花粉症のシーズンがやってきます。
イネ科の花粉症の場合は、発熱の症状も現れるので、夏風邪と間違えやすいです。
夏の花粉は、飛散範囲がせまくて特定されやすいので、アレルゲンのあるところに近づかないのが一番の予防対策になります。